パンデミックに備えて その1
猛威を奮うかと警戒された豚インフルエンザですが、日本では一応さしたる被害も無く、終息に至りました。
この騒動は、メキシコで数百人が死亡したと伝えられた段階で、強毒性の鳥インフルエンザには警戒していたものの、対象外で有った豚から強毒性のウイルスに進化したのではないかとの、ショックが世界の関係者に走ったのではないでしょうか。
現地メキシコでは、一旦パニックが起こっていたのかもしれません。
その後、時間の経過と共に感染者と感染国が増えていく中で、ジュネーブにあるWHOとしても、発展途上国に広がった場合の死亡者数の被害を憂慮して、警戒体制を高くしたようです。
しかし、この段階で米国を見ますと、死亡者はほとんど出ていませんでしたので、その毒性につきましては、強毒性と見ることは難しいように思われました。
私は、4月30日付けにて 「ヒステリックな病気!?」として、冷静な事態への対応を呼びかけました。http://kougairoku.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-37c4.html
5月5日にはカリフォルニア州でも、ほとんど問題視されていませんでしたが、日本では感染国として米国などへの、渡航の自粛などの処置がとられました。
強毒性の伝染病に対する警戒処置の練習となる意味もあるとは思いましたが、衛生状態が良い先進国としてはかなり厳重であったと思われます。
この間の報道としては、WHOのパンデミックに対する警戒処置が報道されており、ややヒステリックなものであったように思われます。
その後、渡航者に関係なく神戸・大阪において高校生が感染したことから、高校・中学のみならず、小学校も含めた休校、エベントの自粛などが実施されました。
この間、TVではインフルエンザ患者の数の増加が報道されていましたが、季節性インフルエンザとの発生数、被害の程度などは報じられていませんでした。
この段階で、国立感染症研究所のHPを見てみますと、その発生数は季節性インフルエンザの1/10程度で、感染力も低いものであると考えられました。
5月19日付け「インフルエンザの患者数」にて、その例をご紹介しました。
http://kougairoku.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-d34e.html
そして、折からの不況で経済活動や教育に及ぼす影響が大きい点から、大阪府知事などの陳情を受け、厚生労働省もその対応を季節性インフルエンザ並みにと引き下げました。
京都や有馬などの観光地などは、かなり訪問客数が減少した模様です。
さて、日本においてある意味で過剰なまでの警戒を行った要因として
1.メキシコの死者数が多かったので警戒した
2.WHOが警戒を強く呼びかけた
3.長寿を願う国民性から、健康・衛生に対する関心が強い
4.少子化により子供を大切にする
5.中国、香港の厳重な警戒に対する競争意識が働いた
6.企業を含め、リスク管理の意識が強い
7.不況下閉塞感が強い中、毒性が弱い為、騒ぎを楽しむゆとりがあった
8.強毒性の場合の演習とした
という観測も可能かと思われますが如何でしょうか?
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